当然の結果といえば当然

ソーシャルゲームが人気を呼び、新しいゲーム市場が完成したものの同時に問題を呼び起こしているのがレアキャラが入手できるガチャシステムについてだ。確率通りに排出されず、何十万という課金で得られなかった問題が出るなど、スマホゲーム市場の闇が暴かれていく。このサイトではそんなスマホゲームでよくあるガチャ問題を独自視点で考察していきます。

懲りなかったと思われてしまう

アンチラ事変後、少しは対応を改めてくれるだろうと思っていたユーザーも中にはいたでしょう。そもそも課金していない人にすれば騒動は他人事として見ているだけかと思いますが、そんな人達ですらどうしてそうなったのかと思うに足る行動を運営が行ったのです。それは作中で人気武器だったアイテムの仕様が変更され、問題視されていたにも関わらず今の今まで放置されていたのに、突然の下方修正という、杜撰と言わざるをえない事をしたのだ。

ガチャ騒動が冷えきっていない中でのゲーム内バランスを変更する、よくあることだが以前から少し問題ではないかという意見を無視してきた上での下方修正というのだから、怒る人が増えるのも無理は無い。そのせいで1月からの炎上は2月一杯まで持ち越されることとなり、どうなっているんだと運営を批判する声が鳴り止みませんでした。

やまない騒動により、国家公安委員会のみならず消費者庁も動く必要があれば動かざるを得ないという声明を発表するようになり、さらにはグラブル騒動はアメリカの大手メディア機関によって報道されてしまったのです。メディアミックス展開をいくつも行い、TVアニメ化も決まって順風満帆だった頃に持ち上がった不祥事のレベルはもはや取り返しの付かないところにまで至ってしまった。

黙って見過ごすことは出来ない、そんな事態に運営が下した決断、さらにスマホゲーム市場にある転換をもたらす事になったのです。

騒動に対する措置

1.天井を設けることに

事態の収集どころか悪化を辿り、最悪なことに話題は世界にまで広がる等の顛末にはもうこれまで騒動を無視することは出来ないようになりました。そのためグラブル運営側は公式サイト上にてガチャに対する仕様変更を行う事を取り決めた。その内容とは、今までいくらつぎ込んでも出ることのなかったアイテムが、ある一定の上限に到達しても出なかった場合には任意で好きなアイテムを配布される、、というものです。

スマホゲーム市場でガチャを導入している作品は多数、そのほとんどが制限や上限といったものはない。実施しているところもあるのかもしれませんが、ほとんど形骸化しているも同然な状態だ。だからこそ今回のようなグラブルのアンチラ事変が大きな問題を呼び、さらにイベント開催と同時にガチャをするよう誘導する宣伝を行うといった、次々露見する矛盾点が暴き出されてしまいます。そういう見方をすればユーザーだけでなく、筆者のようにグラブルを知っていてもやっていない人、スマホゲームをやらなくてもこの騒ぎで知ったという人たちにしたら、相当印象がよろしくない。

上限と言ってもどの程度かといえば、ある特定のガチャをまわす上で『90,000円』まで到達しても手に入らなかった場合には、自動的に好きなキャラを1人選ぶことが出来るという。値段を見てこれをやすいと感じるか、高過ぎるだろうと感じるかは人それぞれだ。重課金ユーザーにとっては安いと感じるのかもしれませんが、無課金でのんびりゲームをしている人たちにすれば、呆然とする話題かも知れません。

2.武器が被った際のお詫び

グラブルでは一度取得したアイテムを再度ガチャで手に入れても、何も意味がありませんでした。騒動以後、被ってしまった場合はおまけとして特定のアイテムとの交換が出来る専用アイテムの配布を決定する。ガチャを引いているとどうしても出てくる被り問題、その際の不快感を軽減するために考えられた対応だ。

課金して被っても十分得が出来るかもしれないと思えば、考え方によってはまた別でしょう。

3.課金分の宝晶石

スマホゲームの中でガチャを回す際、ゲーム内では特定の石に変換して回すことになる。グラブルの場合は『宝晶石』となっていますが、この石を騒動によるお詫びとしてユーザーに提供する事になった。ただその内訳が、正直これは納得できるだろうと言える内容になっている。

  • 配布時にプレイしているユーザー対象:宝晶石 3,000個
  • 有料ガチャをモバコイン、あるいはグラブルコインで利用したユーザー:これまで利用した分と同額分の宝晶石、あるいはチケット利用者は同一・同量のチケット

無課金でやってきた人も対象とはいえ、これまで何十万、それこそ何百万とつぎ込んできたユーザーにしてみれば、それと同額の宝晶石をくれるという。無課金者にしても騒動によって3,000個の石を貰えて、課金者はこれまでつぎ込んだお金分の石が貰えるというのは、中々妥当な結果ではないだろうか。

騒動の事を考えると沈静化に必死過ぎるという声もありますが、これくらいやらなければ収集がつかないというのも本音でしょう。

企画規模の大きさを考慮しても

石を利用分に応じて渡す、これは運営にすればかなり痛手だろう。だが2016年3月末現在まででグラブルのダウンロード数は1,000万ダウンロードを記録するまでに至っている。ゲームだけでなく、書籍やアニメ化、あらゆるメディアミックス展開が行われている、行われる予定とするだけでもCygamesにすれば大黒柱として見る、企業の売上を支える要のような存在だ。とある好感度だけで売っていた女性タレントが不倫騒動を起こしたが故、所属事務所には億単位の違約金がCM契約をしていた企業に支払わなければならないなど、あらゆる意味で代償が高く付いてしまった話題があります。

グラブルのアンチラ事変はそれだけ影響を及ぼすものだと、ブラックなイメージが付いては商品イメージに傷がついてしまうとして、それを払拭できるのならばやむを得ないと乗り出した結果がこれだ。

スマホゲームとすれば

今やスマホでプレイするスマホゲーム市場は日本の市場だけで見ても、既に何百億という額にまで膨れ上がっている。企業によっては前年比の売上と比べて100倍にまで膨れ上がった、なんてケースもあるくらいだ。グラブルのようにガチャ問題だけで取り潰しては企業そのものの倒産すら招きかねないため、沈静化出来るのであれば例え不利でもユーザーが納得できるならばという結果でしょう。

見方によっては依存しているとも言えなくもない。また更に奥まで見通せばそれだけガチャという問題の底のほの暗さを物語っているのかもしれません。